住まいの品質方針

優れた耐久性

【湿気対策と通気工法】

・木の耐久性を引き出す鍵『湿気対策』

木の耐久性を最大限に引き出すポイントは、湿気対策にあります。一般に、木材の含水率が高い状態が長く続くと、木を腐らせる腐朽菌が生育を始めるといわれ、シロアリも湿気にさらされた木を好むという傾向があります。当社の構造材はすべて含水率20%以下の人工乾燥材。さらに、地面からの湿気や屋根、窓、バルコニーからの浸水もしっかりガード。いつまでも安心して暮らせる木造住宅を実現しています。


・結露の発生を防ぐ通気工法

湿気対策の中でとくに重要なのが、壁体内結露の防止です。壁体内結露とは、室内外の温度差によって生じる湿気で木造住宅を劣化させる大きな原因のひとつになっています。そこで、外壁内側に高性能な透湿防水シートを張り、さらにその外側に通気層を設ける通気工法を採用。壁体内を風通しのよい状態に保ち、軒天部からつねに湿気を放出することで結露の発生を防いでいます。


・高い精度を実現するプレカット加工

十分に乾燥させた集成材を用い、コンピューター制御された工作機械によりミリ単位で正確に切り出される、進化した木材。それがプレカット乾燥構造材です。工作機械には精緻な匠の技がプログラミングされているので、品質の安定した高精度な施工を可能にしています。また、含水率が低いため、腐朽菌やシロアリにも強く、耐久性をさらに高めています。



・床下に湿気を寄せ付けない基礎全周換気工法

湿気がこもりやすい床下への対策として、地盤面から420㎜の高さに基礎を設定。さらに、通常の床下換気口の1.5倍~2倍の換気能力をもつ基礎全周工法により、高い通気性を確保しています。また、基礎パッキンを取り付けることで、床下の乾燥状態を維持し、腐朽菌の発生を未然に防止。断熱材の中の湿気も排出し、断熱材の働きを助けるとともに、基礎の耐力も向上します。


・床下を支える鋼製束

床下を支える床束には、信頼性の高い鋼製束を使用。耐久性・メンテナンス性に優れ、シロアリの被害や腐食の心配もありません。


・地面からの湿気を遮断

敷地全体の地面からは、1日10リットルもの水蒸気が発生しているといわれています。当社では、基礎の下全体に防湿シートを敷き詰め、地面からの湿気を遮断し、住まいの耐久力を高めています。


【防蟻・防腐・防水】

日本建築学会近畿支部のデータ(1995年兵庫県南部沖地震における木造建物の被害)によると、阪神淡路大震災でとくに被害が甚大であった東灘地区の調査(築30年未満)の結果、蟻害や腐朽のある住宅の90%以上が全半壊、それに対して、蟻害や腐朽のない住宅の全半壊は32%未満となっています。このデータからも、防蟻・防腐対策は重要です。



・土台に柱に防腐・防蟻処理

当社では、土台に耐腐朽性・耐蟻性が高く、シロアリに強い防腐・防蟻処理剤を採用。さらに、地面からの高さ1m以内の外周の木材部に防腐・防蟻処理を実施。薬剤は、有害物質を含まない非有機リン系を使用し、健康や環境に配慮しています。


・屋根や外壁からの雨水の浸入を防止

屋根は下葺材(ルーフィング)と屋根材の二重防水構造。外壁もサイディングと透湿防水シートの二重防水構造。外からの衝撃により、万が一、ワレが生じても雨水が直接侵入することはありません。


・バルコニーの防水と水切りシート

1年中、風雨にさらされるバルコニーは構造用合板の上に、不燃板を敷き、その上に防水性の高いFRP(繊維強化プラスチック)を前面に塗布。また、サッシの取り付けに際しては、雨漏りを防ぐために3方向に防水テープを貼り、枠の下には水切りシートを貼付。防水性を高めるため、様々な工夫を施しています。